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今日,取材に来たテレビのヒトに教えて貰った現象。砂漠でヘリのローター先端が発光するコトがあるのだそうで,それは「Kopp-Etchells Effect(コップ・エッケルス現象)」と名付けられたそうである。名前はともかく,現象そのものは以下のように解釈される。
ヘリコプターの高速で回転するローターのブレードが,砂漠的環境下で砂塵と次々と連続的に衝突する。コレによって「粒子衝突帯電」が連続的に生じる。衝突した砂塵はそれぞれ,遠方へ吹き飛ばされ,ヘリ本体側に反対電荷が蓄積する。ヘリコプター本体は空中に浮いているので,つまり高度に絶縁されており,従って,ブレードで発生する衝突帯電電荷は,ヘリ本体に蓄積して,ヘリ本体の対地電位が上昇する。この際,ブレード先端がヘリ全体でもとりわけ「導電性突起」であるので,主としてこの先端部分に電界集中が生じ,「コロナ放電」が発生して発光する。これはまさしく。一種のセントエルモの火の現代版の1バージョンである。尤も,気象その他の条件に依っては航空機でも生じている現象のようなので,特段に珍しいコトと云うワケでもないようにも思われるけど。 しかしともかく。粒子の衝突による帯電現象を研究しているモノとしては非常に興味深い現象であると云わざるを得ません。いや,すごいね。実際は相当の高感度(又はナイトビジョン)みたいなのでないと見えない現象なんじゃないのかな?それとも肉眼でも確認できるのかしら? ■ヘリコプターのメインローターが天使の輪のような光を放つ写真や動画@GIGAZINE ■The Kopp-Etchells Effect ■YouTube - Night vision HH-60H Landing(動画↓)
by electrostatics
| 2009-10-27 22:14
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