検索
カテゴリ
その他のジャンル
|
昨夜のコトである。某関西方面有名大学の良く存知上げている某凶獣先生の処のD1の学生を名乗る方から突然のメールを頂く。曰わく「あんたの書いた解説読んで勉強しつつ計算しているんだけど,ちょっとヘンな処があって更にソレで(あるいはたぶんこうだと思われるあるべき修正を施した上で)計算して図を描いて見るとサパリ予定通りにならないので何処かがオカシイと思うんだけど,つまりそれってばあんたのせいじゃん。どうしてくれるんだ」と云う意味内容のコトがもう少し内容詳細,かつ非常に丁寧な言葉遣いで書かかれたメールなのであった。ナヌ。相当に動揺する。なんかしくじってウソ書いたか?ぐわー。いやな汗が出るの巻。慌てて当該印刷物を掘り出して眺めてみる・・・サパーリ解りませんがな・・・orz。。。数年前に書いた,論文ではなくて解説原稿である。あの時,いくつか事情があってこの件で無茶苦茶マジメに勉強した。それで,せっかく勉強したので,と云うのである意味拝み倒すようにして解説で受け付けてもらって印刷してもらった。殆ど自分の勉強ノートのような原稿で,ひたすらなんだかヤヤコシイ計算をしかも延々とする,ってヤツだ(刷り上がりでなんと10頁もある)。しかしあまりにヤヤコシイので,書いた本人も今更になって読み直してみてもサッパリ解らないと云う代物で,思わずォヱッてなっちゃったコトはヒミツだ。その長い長い計算の最果ての,最後の式がヘンだとおっしゃる。ぐぬー。そんなん今更解らんYO・・・と思ったんだけど,種々ぐぬぐぬの末,最終的結論としては確かに非常に単純なタイポがあった。ご指摘の通りである。面目次第もございません。たいへんに有り難いご指摘でした。ありがとうございました>その方。そしてこれは実に,あの原稿が印刷発表されて以来幾余年,初めてのご指摘なのでして,つまりはあの原稿を最初っから最後までちゃんと(フォローしつつ)読んだ遂に初めての読者が発生したと云うコトなのではないかしらん。それもまた誠にもって有り難いコトである。問題は,後半戦。そのタイポを正しく修正してやって計算でも,作成した図がヘンなんだけどどうして?と云う質問。いや,そんなハズはないんだけど,ってな具合でアレコレとメールでやりとりする。途中(オレ様があまりにアホゥなので)たわけた勘違い的返答などして(一人勝手に)混乱したりする。ぐぬぐぬぐぬー。いやな汗が出る。
そしたら突然。「自己解決しました。ヘンな形だと思っていた,フリーのソフトに描かせた3Dのグラフィクスが,そもそもちょっと見え辛いダケで心の目で見たら最初っからちゃんとなってました。云々」と。なななななぬー。心の目?そうキタか。相当にウケたっすwww。その画像も添付で送ってくれたんだけど,ワシの心には堆い問題があるようでつまりワシにはサパリ見えないんですが・・・orz。でもまぁ解決したんだからヨシとするべきか。ちなみにこっちでマヘで描いたのはちゃんとなってたYO。流石フリーではない(と云うか相当に高級な)ソフトでございますな。めでたい。ところで,そのやりとりの中で,実グラフィクス的描像はともかく,当該図形のある部分の対称性がどうなるべきか?ってのが紙と鉛筆的に議論できるような気がして,アレコレやり始めたら止まらなくなってしまう。こう云うの(数学クイズの本気版)は実に久しぶりなのでなんと云うか苦し楽しい。ヤメられん。と云う状況に。そして,ワシは問題設定としては概ね正しい結論に達したんだけど,ぐにゅぐにゅいくら計算してもあまり美しい結果が出せずにぐずぐずになってナサケナイ・・・orz。ダメダメだったのだが,実にアッサリ,先方から「こうなんじゃね?」みたいな非常に美しい結果が・・・大敗北。流石は京大の院生である(あっ。大学名書いちゃったー。ププっ)。ぐぞー。やられた感満載で相当にクヤシイ。でもとにかくとてもとても楽しかった。毎日がこんなんなら良いのに。 ちなみに,今,そのやりとりのメールを改めて眺め直してみると,最初に質問メールを受け取ったのが晩の6時半だった。エッ!?そんな時間だったの?って感じですが,それと云うのも,です。それから実に朝の5時までとぎれとぎれながらも延々とメールをやりとりしちゃったんだよね。愛人か?それ以上か?ってなくらいである(未だお目もじ叶わぬキミなれど)。こっちもこっちでアホなんだが向こうの体力も素晴らしい(って云うかそりゃ向こうの方がずっと若いんだしアタリマエだが。或いはひょっとして〆切かなんかでケツに火が点いてたとか?)。正直,最後の方はこっちはフラフラで何計算しているんだかワケ解らないような状況になってましたが。 しかし天下のK大なんだからMathematicaくらい買ってもらいなはれ〜。今度そっちの大将凶獣先生にそう云っておいてあげましょう。それさえあれば(少なくとも今回の場合には)なんの苦労も発生してなかったんじゃね?いや,苦労したお陰で結果的に問題に対する見通しが良くなる,ってコトもあるから,苦労が無いのが100%良いコトってワケではないけど。実際,お陰様でこちらは今回,たいへん勉強になったし,いろいろと(原稿とは別に,その分野の内容について)細かい勘違いをしていたコトが解って,それも有り難いコトでございましたのさ。オレ様の問題は,そうは云ってもソレをどうせまた直ぐ忘れてしまう,ってコトなんだが。 お陰でまた大学に泊まっちゃったりしちゃったワリには全くなすべき仕事が手に着かず,進まずで。いや,楽しくてねぇ,などと云いつつ,今回とりわけ妙に付き合いが良かったのは寧ろ現実逃避だったと云う説もアリますが。質問を受けた出だしで相当にイヤな汗が出た,と云うので避けられなくなったと云うのもあるな。
by electrostatics
| 2008-09-17 14:43
|
ファン申請 |
||