(マインドマップって云うコトバ自体は時々見るので,実は最近結構流行ってるんすかね?ソレって,原理的には「
お一人様KJ法」ってコトなんじゃね?まぁ実はワシには,定義その他詳細は全くと云って良い程に解ってないんだけど。ともかく機能的には無方向ツリー構造のメモ帳である)
Web上で(クラウドで,って最近では云うのかね?)
共有作業できるような機能の「マインドマップ」のサービスをここの処ちょっと気にしていたのですが,最近になって似た様なサービスを2ヶほど発見してしまったので,ココにメモしておくコトにします。
おおまかな範囲で,どちらも似たり寄ったりで,ワシのような素人には違いが解らないレヴェル。
- 基本的にはブラウザ上で作業できる。
- MAPが3ヶまで,と云う制限のフリーのアカウントがある。
- 他のユーザーを「招待する」形で「共有」できる。コレが,重要。
- ついでに作製したMAPはパブリックオープンにすることも(したければ)できる。
と云った感じでしょうか。
- MindMeister:
タマタマ,先に見つけて使い始めたのがこっちだったのでこっちを先にリンク。他意は無い。特徴としてはコレの専用iPhoneアプリ(フリーです)があって,iPhoneからでもMAPの閲覧・編集ができる・・・んだけどサ。流石にiPhoneの画面はマインドマップには小さ過ぎるのよ。まぁ,ちょっと思い付いたコトを書き足したい,とか云うのには良いカモ知れないけど(でもって残念ながら今の処は良く落ちます。あんまり安心しては使えない感じ)。後,twitter連動になってて,自分のtwitterアカウントを登録した上で,そのアカウントからMindMeisterにDMを投げると,デフォルト指定マップにそのツイートがメモ書きされる。とか云うのは結構面白い機能である。マインドマップをメモ帳使いするには良いカモ。全体的に動作がちょっと重い感じがするのが難点。あと,IE9以上必要なので注意。共有マップに複数クライアントが同時に入ると,「ブレインストーミングモード」とか云うのになるんだけど,動作が微妙に不安定な気がするのでこれも注意。だけど本来はこのブレインストーミングモードが真骨頂でないとイカン気もするんだが。こっちが使い方慣れて無いダケなのかな?ひょっとして。
【追記:12/4】MindMeisterは最初にフリーアカウントを作ると,サービスでupgradeアカウントを1ヶ月だけくれる。で,最近それが切れて分かったコトがある。mapは3枚まで,と云う制限は,開ける(アクセスできる)mapが3枚と云う意味で,自分で作れるmapが3枚と云う意味では無かったです。つまり,学生にアカウント作らせておいて,そのmapを自分に対してshareさせれば,フリーアカウントだけでも運用可能かと思っていたのだが,そうではない。他のヒトのmapも見えない。コレでは(freeのママでは)使えないので要注意。そうすると何れかの有料プランを使わないとダメなのか。要件等だなぁ。
- Mindomo:
特徴は,(無料の)専用ソフトがあって,コレさえあればオフラインでも作業可能。ヤッター。コレすげー。サイコー。と思ったんだけど,そんなには甘く無かったですね。フリーのアカウントでは,専用ソフトは使えはするのだが,MAPをローカルに保存できないみたい。残念。だけど,ブラウザ上で作業するよりは専用ソフトの方が動作が多少なりともサクサクであろうかと,期待。まだ使い込んで無いので詳細不明。オフラインで作業できればこっちの圧勝なんだけどな・・・。
【追記:11/30】その後ちょっと解ったコト。MAPをローカルに保存できなかったのは単にバグだったのでフリーアカウントだからじゃなかった。この件でちょっとやりとりしたけどサポートは非常に丁寧で良かった。でもって既にbug fix版がリリースされている(v.6.62)。但し。無料アカウントの場合,ネット上にある(3枚限定の)MAPを開いて,これをローカルに保存できるんだけど,このローカルMAPを開いてローカルで作業したモノはソノママでは保存できない。最後に必ず「同期」して,ネット上の(3枚限定)MAPのウチの1枚であるコトが保証されない限り,ローカルには保存できない仕組みになっている。ってコトはつまり,ネットに繋がらない場所では仕事(MAPの修正)は原理的にできない。ってコトである。だけどそれでも,少なくともネットに繋がらない場所でもノートPC上でMAPを開いて確認したり,あるいはいわゆる「プレゼンテーションモード」でマインドマップベースでプレゼンしたりはできるワケで,それはそれで使いではあるのではないかな。ともかく,フラッシュベースのウェッブアプリよりは動作軽快そうだから,その点は強いと思うんだ。尚,このローカルMAPについての強すぎる限定についてはちょっと文句を云ったんだけど,フリーアカウントの制限をもう少し緩くするかどうかは検討中とのコトでした。
基本的な使い道としては,学生に卒論・修論用のMAP作らせて,共有してチェックしたりコメントしたりできるようにしたいと云うコト。または大学院の授業での調査的課題作業とかでもできれば使いたい。
- まずは,学生にマインドマップを使う練習をさせる。と云うのが一題。
- 「項目網羅性」的作業を明示的に行わせるコト。マインドマップはデータ構造がツリー構造に限定されてしまう処が弱点と云うか「特徴」なんだけど,ともあれ,まずはツリー構造から入れば良いんだと思う。特に「芋づる発想法」ではツリー構造は重要。勿論,それ以外に,カテゴリの高自由度下での高次構造なども考えて欲しいが,その手前でまずはツリーを練習するのは必要。とにかく「項目を書き上げる」練習が必要。
- 「共有機能」のお陰で,それをこちらも,適宜,思い付いた時にチェックしたり,コメント入れたりできる。
- 例えば卒論・修論とかの章立てなんかをコレでチェックするとヨロシ(たぶん的妄想が多少入ってますが)。
とまぁ,そんな感じでまだ「試み」の緒端でどうなるか解らないんだけど。しばらくいろいろ試してみたいと思っています。実際,学生はこう云うのでひたすら網羅的に項目を書き上げる,ってのが苦手なのがいるんだよね。構えずに「買い物メモ」からでも良いから,マインドマップを使ってみて欲しいのよ。実験実験。
遂にこう云うのが「クラウド上で」実現するような時代が来たんだなぁ,と云う感慨はあるな。20年くらい前に「こう云うのが欲しい」「できるハズ」ってなコトを云っていたひとたちをたくさん見たんだ。20年かかった。